「不動産カウンセラー」制度について ① ー不動産カウンセラー京野賀典ー
不動産カウンセラーとは、経験豊富な不動産鑑定士を基盤とするいわゆる不動産コンサルタントであり、不動産のカウンセリング全般に関する高度な専門知識と高い職業倫理を有する者に対して与えられる称号です。
不動産カウンセラー制度は、アメリカでは昭和28年(1953年)に既に創設されていましたが、我国では昭和62年秋頃から検討が開始され、平成元年11月に(社)日本不動産鑑定協会内に不動産カウンセラー部会として設立され、其の後、平成18年4月に「特定非営利活動法人日本不動産カウンセラー協会」に移行し、現在に至っています。
不動産カウンセラー制度設立直前の平成元年10月には、不動産鑑定士の重鎮を中心とする有志によりアメリカ視察旅行が催行され、若輩の私も参加し、シカゴにあるアメリカ不動産カウンセラー協会を表敬訪問しました。
なお、不動産業のいわゆるコンサルタント部門として、平成5年度から不動産流通近代化センターが実施した「不動産コンサルティング技能登録者」制度が始まり、私も最初の試験を受験し、合格しました。